これまで生きてきた中で、私たちはたくさんの人の顔を見ています。
表情豊かな人もいますよね。でも、その中でも無表情な人もいます。
顔の筋肉がゼロ。全然表情を作らない人。自分が無表情なことを気にしている人もいるかもしれませんね。親しい人が無表情なことを気にしている人もいるはず。
なぜ無表情なのか?その理由も実はさまざまですが、気になるところです。
今回は、無表情の原因と心理状態、そして改善方法について詳しくまとめてみました。
目次
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無表情になってしまう原因とは?
無表情と言っても、人によってその理由は異なります。無表情になっているその理由について、それぞれのタイプについて見ていきましょう。
口角がしっかりと動かせていない
表情のどこに恐さを感じているかというと、口の開き方が大きく関係しています。対面したときに顔全体を見るわけですが、目元だけでなく口元も重要なんですね。
この口角が動かない理由は、筋肉が原因。
つまり、動かさなければそれだけ無表情に近づくというわけです。
1人の時間が長い人は要注意
普段笑ったり、笑顔になれる環境で過ごしているなら、表情豊かになりやすい。
でも、人間関係に問題があったり、1人で過ごしている時間が長い人は、無表情の時間も長くなります。これ意外とわかっているようで、影響が大きいんです。
試しに、無理やり口角を引き上げた状態で、3分ほど保ってみてください。それをやる前とやった後で、顔つきが変わっているはずです。顔に力を全く入れなくてもです。
表情にも筋肉があって、口角を引き上げる力が一時的に出たから変わったんです。芸能人が普段からにこやかに見えるのは、人に見られる仕事で常に表情を作って保っているからです。モデルや芸能時は表情筋がムキムキなんです。
心の中でマイナスの感情を持っていないのに無表情になっている人は、表情の筋肉が原因でそうなっている可能性は高いです。
⇒目つきが悪い原因はコレだった!?簡単に目つきを良くする方法!
あえて表情を作っていない人
表情というのはコミュニケーションの要となるもの。コミュニケーションが好きな人は、好意的な表情をわざと作り出しています。
それとは逆に、他人に興味がないような人。一匹狼で、ごく親しい人間以外の人に、媚を売るような表情をあえて作っていない人。こういった人は、親しい人以外からは無表情な人として見られているでしょう。
もともと人に興味がないし、他人からどう見られても構わないという精神力の持ち主。ある意味強い心を持った人と言えるかもしれませんが、それは他人を恐れていることの裏返し。人と関わらないということは、人間関係の問題が起こる前の時点で回避しているということ。
表情でバリアを張っているんです。
でも、それは人前で出してはいけない顔。なぜなら、表情を読める人にはバレているからです。
要するに、かまってちゃんなわけです。本当に他人がどうでも良いと思っている人は、良い顔をして適当にあしらう術を持っている。必要以上にバリアを張って周りを警戒している人ほど、実は誰かに声をかけてほしい。
そんな自分の気持ちにさえもフタをして、気づけない人も世の中には多いですよね。
⇒いつも笑顔で笑っている人の特徴と心理。笑っている人ほど心の中では意外と!?
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表情を出したくても出せない人
他人と関わりたいと思っていても、恥ずかしかったり、内面を出すことが怖かったり、人見知りなタイプの人。特に若い世代の人は、まだ人間関係の距離になれていないこともあって、下手なことをしないようにできるだけ距離を置くようにしている。
また、過去に上手くいかなかった経験が記憶に残っていて、交友関係をうまく築けない人。こういうタイプの人は、自分の内面の本当の気持ちをうまく表情に出すことができないタイプの人です。
改善できるのであれば改善したいと思っているのはこのタイプの人でしょう。このタイプの人は、心の中は前向きな気持ちで優しい心の持ち主です。
ただその優しさによって、傷つきやすくもある。それを恐れて、勇気が出せずに顔を伏せがちに下を向きやすい傾向があります。年齢を重ねて経験を重ねる内に、次第になれて他人に表情を出すことができるようになるとは思います、
でも、機会に恵まれず自分から動くこともできずに年齢を重ねた人は、高齢であっても他人に対して目を合わせられない人もいます。
⇒笑わない人が持つ心理と特徴まとめ!心から笑えない人の原因とは?
ストレスや精神的な状態で無表情な人
これまで明るかった人が、突然無表情になる。これは精神的に落ち込んでいる人が起こりうる傾向があります。
仕事でうまくいかなかったり、人間関係によるストレスによって、心が落ち込んでいる。精神的にダメージを受けていると、表情を作ることが難しくなります。
普段元気な人ほどわかりやすく表情に差が出るので、周りの人に気づいてもらえます。でも、普段から無表情の人は、その変化がでにくいので、周りの人に気づいてもらいにくい。
普段明るい人が無表情の場合は、うつ病になりかけている可能性が高いので、注意が必要です。
⇒メンヘラ女性の特徴や症状まとめ!見た目だけじゃ判断できないメンヘラ女子とは?
無表情の人の心理状態
無表情のタイプについて見てきましたが、その心理状態はどうなっているのでしょうか。
このあたり人間観察能力とも呼ぶべき判断力によって、見え方も違ってくるのですが、ある程度パターン化されたものから分類することができます。
あえて無表情を作っている
例えばあえて無表情を作っている人。本当に他人に興味がない人は、誰とも目線を合わせようとしません。
それに比べてクールを装って無表情を作っている人。このタイプは、笑っていないけれど他人に自分を見てもらいたいので、一定周期で周りの人をチラチラと見ています。
ぱっと見ただけではなかなか判断が難しいです。でも、しばらく様子を見ていると、その違いがわかってなかなか面白いです。
話すことができれば、よりその人がどういった人かわかるので、判断しやすいですが、すれ違うだけの人や、仕事などで頻繁に顔をあわせるけど、話したことがないような距離感の人。そういう人は、表情から判断するしかないわけです。
普段から人間観察をしてみて、その人がどういった内面の持ち主なのかを考えてみるのも面白いかもしれませんね。
人見知りタイプの人は表情を表に出せない
逆に表情を作りたくても作れない人。おそらく内面的にシャイで、社交的ではなく人見知りで恥ずかしいタイプ。わかりやすいですが、内面だけではなく、表情自体が動かしにくくなっていることも考えられます。
表情というのは動かしていないと、表情筋が落ちて無表情な顔に近づいてしまいます。普段からあまり笑わない人は、顔の口角が下がって、人から怒っていると言われたりしがちです。
友好的なニコニコした表情を、無理やり作る必要はないかもしれませんが、人に対してイヤなイメージを持たれないようにするために、普段から表情筋トレーニングを心がけるというのも1つの方法です。
無表情な人の性格タイプ
無表情な人に多い性格のタイプについても知っておきましょう。自分に当てはまっている性格があれば、改善すべきかもしれませんし、周りの無表情な人に当てはまる性格のタイプがわかるでしょう。
冷静沈着な性格
何事にも動じない常に落ち着いた心の持ち主。状況判断の能力に優れていて、緊急事態にも焦らず対処できる。あわてふためくタイプの人は、周りのムードメーカー。
あえて表情を作って演出するタイプとは違って、頭の良さそうな人は、無表情に近い顔つきをしています。
ドラマやマンガを見ても、そんなキャラはよく登場しますし、頭に思い浮かびますよね。
臆病な性格
常に何かに怯えていたり、恐がって自分から行動できないタイプ。驚く表情や警戒する表情に関しては、かなり上手いんですが、それ以外は苦手とするタイプです。
このタイプの人は周りの人間に恵まれなかった可能性が高い。
育ってきた環境の影響は強いもので、大半の人格や性格はそれで決まってしまうので、必然的にこういったタイプの性格の人は生まれてきます。このタイプの人を責めるわけにはいかないですよね。
なんとかして自然な表情が出せるようになればいいんですが、それもまた環境次第ですね。
オタクタイプ
周りの人間のことよりも、興味の対象が別のものにあるタイプ。趣味の世界に走りがちな人は、表情を他人には出さないタイプ。好きなことをするときには笑顔になりますが、人と対面したとたんに無表情になります。
もともと表情を作る気がない人に表情を出させるのは、難しいでしょう。本人が求めていないタイプは、放っておいても問題ないかもしれませんね。
このタイプの人は、表情が出せないのではなく出さないタイプです。
表情を出すための改善方法
もし無表情がいやで、表情をなんとか出していきたいと思っている人。そんな人は、内面と外面の両方を改善していくことをおすすめします。
内面を変えるのはなかなか難しいと思いますが、表情もコミュニケーションツールの1つです。何もしていなくても周りの人に対して、どういう気持ちでいるのかを発信してしまっているんです。
無表情でいると、元気がないこと、他人と関わりたくないこと、怒っていること、悩んでいることを周りにアピールしていることと同じなんです。もちろんあえて助けてほしくてそうしたくなる時もあって良いとは思います。
周りに対して心を開く
人間関係は誰にもある悩み。でも自分がかたくなになりすぎていることはありませんか?
実は表情が固い人ほど、他人を意識している場合もあります。過去にトラウマがあって人間関係を築くことを諦めてしまった・・・。もちろんあなたに原因があるわけじゃなかったとしても、現状心を開けなくなっていることに変わりはありません。
周りの人に自分から心を開く気持ちを持つこと。その第一歩として、表情に気持ちを出すという意識を持つんです。
表情を自分で作るのは、なんだか恥ずかしい気持ちになるかもしれませんが、わかってくれる人はあなたが周りのことを気づかえる優しい人間だと気づいてくれるはずです。
クールな表情がカッコイイという誤解をなくす
無表情が格好いいと考えている男性も多いですよね。無表情が格好良く見えるのは、ふだんの表情豊かな顔があってこそです。
常に無表情だと、絶対にモテないんです。異性が好むのは笑顔。好意を寄せるのは表情なんです。そのギャップとして無表情がクールに見えるだけなので、勘違いしていた人は今すぐ考え方を修正すべきですよ。
いつまでも無表情でいつづける人は、なんだか恐いイメージを持たれてしまって信頼関係も気づくことができない。動物的な観点から見ても、コミュニケーションのツールとして根本的な敵意を感じとったり、好意だと認識してきたのが表情。言葉による意思疎通以外で読み取れるのは、表情からしか読み取れない。
そのことを忘れないようにしておきましょう。
表情筋トレーニングで表情豊かになる
ただ、内面はそうじゃないのに、そんな顔になってしまっているなら、変えた方が良いでしょう。内面がプラスのイメージをしっかりと持てているなら、あとは簡単。
しっかりと顔を動かせるように、顔マッサージや表情筋トレーニングをして、しっかりと笑えるようになっておけば、自然と表情を出せるようになります。
内面の問題を解決する
内面に問題をかかえているのであれば、その原因をまずはしっかりと確認することです。
意外と自分でもなぜ暗い気持ちになっているのか?元気がないのか?これってじっくり考えないとわからないことがあります。
自分でそれに気づくことは、恐いことでもありますが、それに気づかないといつまでたっても改善されないような問題なのであれば、時間を取ってしっかりと見つめる必要があるでしょう。
表情に出てしまうほどの悩みをほっておくと、知らないうちにうつ病になってしまうかもしれません。いやもう既にうつ病になっているのかもしれません。
深刻なうつ病の場合、自分で解決するというのはなかなか難しいこともあるので、病院でのカウンセリングを受けることも方法の1つです。
認めたくないかもしれませんが、親しい人に話したくないのであれば、専門の医師に見てもらうことで解決するかもしれません。
無表情な自分のことを許してあげる
無表情なことを自分でもわかっているので、そのことで自分を責めている人もいます。
改善しようと思ったこともあるけど、できなかった・・・。自分はダメな人間なんだと落ち込んで諦めてしまっているかもしれません。でも、なりたくて無表情になっているわけじゃないですよね。あなたまで自分自身のことを責めてしまうと、誰もあなたを守ってくれる人がいなくなります。
まずは表情を出せない自分を認めて許してあげましょう。表情を無理やりだそうとしないことで、かえって表情が作りやすくなるかもしれません。
自然な表情が出せるようになるまで、焦らず自分を責めないように許してあげることも大切じゃないでしょうか。
まとめ
無表情にもさまざまな人のパターンがあることを見てきました。
その中でも、無表情であることを変えたい人は、顔を動かす外面の部分や、心の内面を変える必要があるということです。表情もある種筋肉によるところがあるので、鍛える余地があるんです。
いつもニコニコしている人は、顔の筋肉が慣れているので、チカラを入れなくても表情を保てるんですよね。テレビに出ているようなタレント、芸能人、モデルのような人は、正にそれです。表情筋肉質と思っても良いでしょう。
でも、誰だって鍛えるのは簡単にできます。表情を変えたいと思っている人は、ぜひ取り組んでみてくださいね。