完璧主義と聞くと、なんだかすごそうな気はしますが、実はデメリットの方が大きいのです。
あなたは完璧主義に陥っていませんか?
完璧主義って良くないことの方が多いんですよ?
知らないうちに、自分を苦しめていたり、周りに迷惑をかけている可能性が高いです。
完璧主義者になりやすい性格や特徴、完璧主義のデメリットについて詳しく見ていきましょう。
目次
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完璧主義者の特徴と心理
仕事が遅い
完璧主義の定番のデメリットが仕事の遅さです。普通に考えて完璧にやろうとすると仕事は遅くなります。
なぜならミスできないからです。
完璧主義になると1つの失敗もできなくなります。そうするとチェックにも時間がかかるし、作業自体も遅くなるのです。
本当に仕事が早い人というのは、2割の力で仕事の8割を終えます。
そして残りの重要な2割の部分を8割の力で進めるので効率がいいんです。
仕事が遅い人は、全て完璧にやろうとしていませんか?
周りにも完璧を求める
完璧主義者は周りの人間にも完璧を求めます。
自分が関わっている以上、見過ごせないやっかいな性格なんです。
いちいち細かいことを気にする奴っているじゃないですか。
自分のことは棚にあげているなら、ツッコミを入れることもできるんですが、エリートが相手なら言い返すこともできない。
完璧主義者に関わると相当面倒くさいです。
全能感に陶酔している
正直言って、完璧主義者は漫画の読みすぎです。
漫画に登場する神のような力を持つ能力者にあこがれているんですよ。
自分も同じようになんでもできるようになりたい願望が強すぎるんです。
もちろん漫画のようになんでもできないことはわかっていますが、それにできるだけ近づきたいんです。
簡単に言うと中二病というわけですね。
こういうタイプはお山の大将タイプで、中途半端に能力が高いだけの人が多いです。
自分がトップに立てる環境にいるときだけ強気で、チャレンジ精神を持たずに陰に隠れてコソコソしています。
一生満たされることがないことに気づいていない
完璧主義にゴールってないんですよ。
なぜなら達成しても新しい目標ができるからです。
そもそも達成できないほど遠いゴールを設定していることがほとんどです。これも自分に酔っている証拠ですね。
頑張っている自分=偉いの構図に気づいていない。
完璧主義者って、物事を達成する力が本当にないんですよ。完璧にやらないと達成したことにならないからです。
ずっと苦しそうに生きている人にこういうタイプが多いですね。
十字架を背負いながら生きないと、満足できないようになってしまっているんです。
1人でなんでもやろうとする
完璧主義者は、満足感を得るためにひとりでなんでもしようとします。
誰かと協力して達成しても、意味がないんです。
なぜなら自分だけがすごくないと完璧にならないからです。
誰かに任せて失敗されるくらいなら、全部自分でやった方がマシと考える。
確かに完成度という点から見ればそうなのかもしれませんが、人間一人でできる量には限界がありますよね。
そして一人でできないことに気づくと、今度は言い訳を考え始めます。
他人と協力する視点を持てないんです。
3つの完璧主義タイプ
完璧主義は大きく三つの種類に分けることができます。
自己指向型
自己指向型の完璧主義者は、自分をとことん追い込む人。
アスリートのように金メダルを目指して、0.1秒でもタイムを縮めるためなら、できることは何でもする。
周りの期待に応えたいというよりも、自分の限界を追求したいタイプ。
全てのことは自分に原因があると考えるので、失敗しても自分だけを責め続けるのです。
他者指向型
他者指向型の完璧主義者は、他人に完璧を求める人。
自分のことを棚上げして、他人に完璧を求めるなんて相当嫌な人ですよね。
でも知らず知らずのうちに他人に完璧を求める人って多いんです。
社会規定型
社会規定型の完璧主義者は、周りの期待に応えたい人。
ヒーローのようにみんなから褒められたい気持ちが強く、周りの評価を追い求めて努力するタイプ。
思考と実力が一致していないのが、このタイプです。
理想が高すぎるあまり現実を見ていない。完璧でない現実を受け入れようとしないんです。
完璧主義はうつになりやすい
うつ病というのは、頭の中で思考がぐるぐる回って、悩み続ける症状ですね。
完璧主義者はうつになりやすいのです。
それも当然で、完璧になることはなく悩み続けるからです。
失敗を受け入れて100%にならないことを理解していれば、悩むこともありません。
完璧に仕上げなければいけない→時間が足りない→何かを削らなければいけない→完璧にならない。
時間切れになるまで、ずっとこのループを繰り返すわけです。
プライドが高い人ほど、ハードルが高くなって自分で自分を苦しめることになるんです。
完璧主義の治し方
完璧にならないことを理解する
まずは現実社会で完璧を求めることの難しさを理解しましょう。
そして、完璧でなくても問題ないことを理解すべきです。
今やろうとしていることが無駄な作業じゃないかどうか、再確認すべきです。
単なる自分のこだわりでしかないのであれば、それをする必要はないはずです。
わざと失敗しろと言っているわけではなく、細かい部分は後でカバーしろということです。
重要な部分にフォーカスする
何かをしようとするとき、それを達成するために何が必要かを考えてから取り組むようにしましょう。
テストで全教科100点を狙って、全教科60点を取るよりも、最初から全教科80点を狙う方が良い結果になると思いませんか?
仕事でも同じです。
会議のために必要となりそうな情報を無駄に集めていませんか?
資料作成で無駄に細部にこだわっていませんか?
自分が必要と思っていることと依頼主が求めているものに差異があれば、意味のない作業を行ってしまうことになります。
重要な部分にフォーカスしていれば、お互いの利が一致して、無駄がなくなります。
どこに完璧を求めるかが重要なのです。
失敗を想定しておく
どんなことも失敗をなくすことができないと考えておきましょう。
人間誰でもミスはするものです。それならば最初からミスを想定しておきましょう。
その上で失敗しても問題がないように準備しておくのです。
スケジュールを組むときも、ギリギリで予定を立てるのではなく、遅れてもカバーできるように余裕を持たせておく。
失敗することを想定して、チェックする時間を用意しておく。
頭の中で失敗することを受け入れていれば、予想外の問題が起きても焦ることはないはずです。
100%の出来にならなくてもイライラすることもないのです。
認識の仕方を変えるだけで、完璧主義だった自分を変えることができるでしょう。
完璧主義者の恋愛
恋愛における完璧主義者の問題点についても解説しておきましょう。
自分が完璧でないために付き合えない
完璧主義者は恋愛できない人が多いんです。
なぜなら、自分が完璧になっていないからです。
未熟な自分の状態では理想の自分になっていないので、付き合う資格がない、付き合う相手に申し訳ない、迷惑をかけてしまうと考えてしまうんです。
でも完璧な自分になることがないので、異性と付き合うことができない。
相手が良くても、周りの目が気になって恋人関係に発展しないのです。
完璧主義者は自分の好きという気持ちよりも、完璧を求めてしまうのです。
理想の相手に出会うまで付き合えない
完璧主義者は付き合う人を厳選します。理想の相手以外とは付き合えないんです。
ちょっとでも不満なところがあれば、恋愛対象から除外してしまう。
付き合ってみてから判断することができないんですね。
恋愛相手は自分のステータスの一部。
自分の理想に劣る相手とは付き合えない人なのです。
付き合ってもすぐに別れる
万が一付き合うことができても、すぐに別れることになります。
これは考えれば簡単にわかりそうですよね。
完璧を求め続ける人に恋人は耐えることができないのです。
理想を求めて、「あれもだめだこれもだめだ」と言い続ける人と一緒にいても楽しくないですよね。
お互いにうまくいかないことを受け入れて、支えあって助け合ってこそ恋愛はうまくいくものです。
二人で修行するわけじゃないのに、わざわざ厳しい環境で我慢したいマゾな人はいませんよね。
ナルシスト好きな勘違い彼女とかじゃないと、すぐ別れることになるはずです。
まとめ
総括すれば完璧主義者は問題点だらけですね。
完璧にやろうとすることがどれだけ間違った考え方なのか理解して、完璧主義者から抜け出すことをお勧めします。
自分だけでなく周りに関わる人も迷惑になることがほとんどですよ。
ナルシストな自分を自覚して、身の丈にあった行動と思考を身につけましょう。